腎臓内科・透析

腎臓は、身体の中で生じた老廃物や毒素を、余計な水分と共に尿として捨てる、いわばフィルターの役割を担っている大切な臓器です。他にも、ミネラルバランスを整えたり、血を作るホルモンを分泌したり、カルシウムを吸収するビタミンDを活性化したりと、身体全体のバランスを保つための様々な役割を持っています。

腎臓の機能が弱って多少バランスが崩れしまっても、人間の身体にはそれを補うような機能がいくつも備わっているため、はじめのうちは目立った症状が現れません。ただ、そのまま放置してしまうと、確実に腎障害は悪化していきます。
尿が出にくくなって身体がむくんだり、老廃物が蓄積して怠さや疲れやすさを感じたり、ひどい場合には意識がなくなってしまうこともあります。このような「尿毒症」という症状が現れた時には、すでに腎臓だけでなく全身が致命的な状態に陥ってしまっています。

腎臓自体の病気であったり、心臓や肝臓の病気によって負担がかかってしまったり、生活習慣病や薬の副作用であったり、様々な要因で知らず知らずのうちに腎臓が傷んでしまっていることがあります。
もし健康診断などで、尿検査の異常を指摘されたり、血液検査で腎機能が低下していると言われたことのある方は、必ず腎臓専門医の診察を受けるようにしましょう。

腎臓が傷んでしまった原因を調べるためには、追加での検査や、高度な医療機関での精密検査が必要になる場合もあります。腎臓専門医は、
「治せるものならすぐに治す!」「これ以上、悪くならないように食い止める!」
という気持ちで診療にあたっており、単に病気の原因を突き止めるだけでなく、その先の治療まで見据えています。さらに、「患者様おひとりおひとりに合った最適な治療を選ぶこと」が腎臓病診療の真髄と考えています。
腎臓病を患われた患者様には、そんな治療を受けていただくことを願っています。

当院では、常に腎臓を守るための治療を心掛けております。他疾患の治療においても、腎保護的な方向性を優先して検討いたします。

また、透析患者様のシャント診察や健康相談も受け付けております。
これまで1500件以上のシャント手術・カテーテル治療を行ってきた経験豊富な腎臓内科医が、丁寧にシャントの診察と治療に当たらせていただきます。
(※現在、シャントPTA治療の実施に向けて準備中です。)

対象疾患・診療内容

腎疾患全般

尿検査異常の精査、腎機能の評価、慢性腎臓病(CKD)、慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群など
血液透析患者様のシャント診察、健康相談
(※外来での透析は行なっておりません。)

担当医表

午 前 髙橋
午 後 髙橋

医師紹介

医師/

髙橋 孝幸

たかはし たかゆき

専門分野
一般内科/腎臓内科/リウマチ・膠原病内科
経歴・資格
日本内科学会 総合内科専門医,認定内科医
日本腎臓学会 腎臓専門医
日本透析医学会 透析専門医
日本リウマチ学会 リウマチ専門医,リウマチ指導医
身体障害者福祉法第15条指定医(じん臓機能障害)
難病指定医
髙橋 孝幸

メッセージ

研修医の頃から「全身を診ることができる総合診療医=Generalist」になることを目標にしており、これまで大学病院や一般病院、透析クリニックに勤務し、専門を問わず色々な疾患の急性期から慢性期まで、幅広く診療にあたってきました。
内科の中でも、全身に症状の及ぶことの多い、「腎臓内科・透析」と「リウマチ・膠原病」の2つの分野を専門としていますが、これからも専門に捉われることなく適切かつ正確な診療ができるよう研鑽を積んでいきたいと考えています。
医師として常に「2.5人称の医療」=「家族とまではいかないまでも、第三者以上の寄り添う気持ちで診療にあたる」ことを心がけています。心配なこと、不安なこと、気になることがあれば、いつでもなんでもご相談ください。